パターン10:組織は市場にしたがう   

 

別名:フレームワーク・チーム

 

問題:

市場の分野ごとの役割や組織上の責任が不明確である。

コンテキスト:

市場は、類似しているが矛盾する要求を持つような顧客から構成されている。

プロジェクトは、健全なアーキテクチャ原理を採用し、市場の要求にしたがってソフトウエアを組織化することができる。

影響する事柄:

開発組織はそれぞれの顧客の要求を追跡し、それに適合しなければならない。

顧客の要求は類似しており、すべての要求の内の多くは共通に対応できる。

異なった顧客は、異なったスケジュールで結果を期待する。

解決策:

いくつかの異なった市場をカバーするように考えられた組織においては、市場構造を開発組織に反映することが重要である。すべての市場分野をまたがって共通な部分のみをサポートするような、“核”となる組織を意識的に作るという強力なパターンは、しばしば見落とされる。Ralph Johnsonは、これをフレームワークチームと呼んでいる。この組織を前面に置くことが重要である。

結果として生じるコンテキスト:

よいソフトウエアアーキテクチャをサポートできる組織になる。このパターンの成功が、アーキテクチャ設計者もソフトウエア実装に参加するのパターンを成功させるのに必要になる。アーキテクチャ設計者もソフトウエア実装に参加するのパターンは、このパターンの監査、洗練、微調整と見るべきである。

論理的根拠:

ほとんどの論理的根拠影響する事柄に見られる。おもな影響する事柄のうちの2つは、個々の顧客のスケジュールに関するものであり、その組織が顧客の要求に早く対応する形態である。ドメイン分析の重要な側面は、アーキテクチャを拡大すること(例えば、基本クラスレベルにおける変更)と、そのようなアーキテクチャの改革がベンダーが顧客の要求を追従して理解していることを保証することである。単一の組織が複数の顧客の要求に忠実に追従することはできない。したがってその組織は、その組織の腕となる他の組織が異なった市場を独自に追いかけることを許容することになる。