パターン6:役割に合ったその分野での専門知識

   

 

問題:

スタッフを役割に割り当てる。

コンテキスト:

開発担当の特性を明確にすることを含め、キーとなるプロセスにおける個別の役割分担についてはわかっている。

影響する事柄:

すべての役割が割り付けられていなければならない。

すべての役割は、資格のある個々人によって割り付けられていなければならない。

役割をまたがるような幅広い専門知識は、情報交換の形態を複雑にする。

成功したプロジェクトでは、過去の成功したプロジェクトで仕事をしていた人が割り付けられていることが多い。

解決策:

根拠のある経歴を持つ分野に合った専門家を雇いなさい。ある人は複数の役割を担当できるかもしれない。多くの場合、1つの役割のためには複数の人を必要とする。プロセスについてよりも分野についての訓練のほうがより重要である。アプリケーション専門知識から手法や言語の専門知識にいたるあらゆる分野において、職場のグル(guru:宗教教師)がいるといい。

結果として生じるコンテキスト:

このパターンは、役割がうまく遂行されることを確認するのに役立つツールである。また、それぞれの役割が自律的であることにも役立つ。

他の役割(アーキテクチャ設計者、雇われ分析者、その他)については、以降のパターンで説明される。

論理的根拠:

非常に生産性の高いプロジェクト(たとえばQPW)では、非常に分化した専門家を雇う。

''Old People Everywhere,''[Alexander 40]は、若い人は経験のある人と影響し合う必要があると言っている。このAlexanderのパターンの深い論理的根拠や多くの影響する事柄がここでも適用できる。

見習いのパターンは、このパターンを長期間維持するのに役立つ。

あるベテランのマネージャーは、「最もいいかげんに割り当てられる役割は、システムエンジニア(SE)とシステムテスト担当である。我々は新卒をやとい、彼らをシステムエンジニアにする。(日本では、最も経験のある人のみが顧客と折衝する。)我々は、アーキテクチャ設計者、設計者、そして開発者のような重要な仕事に割り当てた後、“残り物”をシステムテストに割り当てる。」と書いている。