もの-こと-もの (仮)

パターン形式への仮の書き下し: 鷲崎 弘宜 (2005.12.14)

■概要

「もの−こと−もの」パターン [児玉04: 児玉公信, "UMLモデリングの本質", 日経BP社, 2004.] を、仮にパターン形式に書き下してみた。・・・

もの-こと-もの

状況

実在物概念間の関連に生じる事象概念のデータを記録する。捉えるべき事象概念は変更される可能性がある。

問題

業務状況の変更に強く、分かりやすい概念モデルを導出したい。?

理由/フォース

解法

業務状況の構造を、主体となる実在物、記録すべき事象、対象となる実在物の3つ組によって捉える。実在物の記録すべきデータは実在物概念クラスの属性、事象の記録すべきデータは事象の概念クラスの属性としてそれぞれ設定する。

結果

事象のデータを記録できる。事象の変更に容易に対応できる。

適用例

顧客が商品を予約するという業務状況において、単純に顧客と商品の2つの実在物を関連付けるのではなく、予約という事象を概念として書き出す。「もの−こと−もの」の適用によって 予約データを記録するという機能要求を実現。変化しにくい顧客データ・商品データと、変化しやすい予約データを分散配置して、保守性・可読性の向上という非機能要求を実現。

関連パターン

Fowlerの勘定(二肢トランザクション)パターンは、会計取引におけるお金の移動を記録可能な概念モデルを作成するものであり、「もの-こと-もの」パターンの、会計取引における特化型パターンである。

■履歴

2005-12-14
初版作成。