AsianPLoP 2011: 第2回プログラムのパターンランゲージ・アジア会議
2011年3月17-19日, 東京・早稲田大学


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AsianPLoP is a PLoP ® Conference sanctioned by the Hillside Group.
PLoP is a registered trademark of The Hillside Group.

目的と動機

パターンとは、特定の文脈において繰り返し起こる問題に対する解決策を指します。パターンは、実証済みの経験則を共有し、製品の開発、プロセスやプロジェクト、組織のマネジメント、ならびにコミュニケーションを効率的かつ効果的にする仕組みとして広く認知され、特に開発状況の厳しさを増すソフトウェア開発においてその重要性を増しています。

PLoP ® とは、パターンの作者と利用者が一堂に会して、主にソフトウェア 開発におけるパターンやパターン言語、技術や経験について議論し発展を促す 会議です。The Hillside Group が 1994 年に米国で開始して以来、ヨーロッパ や南米など世界各地に広がり、様々な知見を共有し互いに発展させる場として 定着しています。 The Hillside Group の協力を得て主にアジア周辺地域をターゲットして、 第1回の成功に引き続き第2回を開催する運びとなりました。

AsianPLoP ではソフトウェアや非ソフトウェア分野のパターン、さらには アジャイル開発や Wiki などの関連領域も含めて扱います。英語論文と日本語 論文の両方を同時に募集し、会議では異なるセッションにて扱われます。 投稿論文は全て、シェファーディングというプロセスを経て洗練され、最終的 な採択の可否が決定されます。 会議においては以下の3つのセッションに分かれて討議する予定です。 予稿集は NII GRACE Center Technical Report として 発行され、さらに英語論文については事後予稿集として ACM Digital Library への収録を計画しています。

  • ライターズワークショップ(詳細は後述): 投稿パターンのレビューと洗練、
  • テクノロジーワークショップ: パターンや関連分野(例えばアジャイル開発)に関する理論、手法、応用、ツール、ならびに経験を取り上げた論文の発表と議論
  • ライティンググループ: パターン初心者向けのパターン記述のハンズオンチュートリアル

身近なパターンや応用の経験、ツール、素朴な気づきなど、ふるってご投稿ください。 論文を任意の PDF フォーマット・分量にてご作成の上、 EasyChair の投稿ページ(準備中) からご投稿ください. 投稿にあたり EasyChair のアカウントが必要になりますので、 初めての方はアカウントをご作成ください。

参加費は次のようになります: 一般 4,000円、情報処理学会会員または学生 3,000円。

シェファーディングとは

最初の投稿論文に対して、シェファーダ(羊飼い)が「これはどういう意味?」 「問題に対して解決がミスマッチでは?」といったレビューコメントを著者に送付し、 著者がコメントを受けて修正するというイテレーションを繰り返すことで、 論文としての質を高めて、発表および出版に適するように導いていくプロセスです。

シェファーディングを通じた論文査読と修正の流れは次のようになります。

  1. プログラム委員会: 全投稿論文の初期レビューにより以降のシェファーディングに進めるかどうかを決定
  2. シェファーダ: 著者とのコンタクトの開始、最初のコメント送信
  3. 著者: コメントを受領し、適宜修正してシェファーダに修正後論文を送信
  4. <上記 2-3 を複数回繰り返す>
  5. シェファーダ: プログラム委員会に最終的に得られた論文の採択可否を推薦
  6. プログラム委員会: 全投稿論文の再度レビューおよびシェファーダからの推薦に基づき、論文の採択可否を最終決定

シェファーディングを、シェファーダの立場から見た解説としては、 Neil B. Harrison, The Language of Shepherding" 【長谷川さんによる日本語訳はこちら】があります。 内容を要約すると下記のようになります。

  • レビュー・修正のイテレーションを3回繰り返す。
  • 著者とコミュニケーションをとり、信頼関係を築き、著者を知る。
  • 全てのレビューコメントを送ろうとせず、大きなものから適宜送る。
  • パターンのまずは問題・解決の部分を読み、全体像を与えているかどうかレビューする。
  • レビューコメントを質問中心とし、「こうしなさい」という指示は控える。パターンをあくまで著者のものとする。
  • 問題と解決の対応関係を吟味する。
  • 解決が「なるほど!」と納得できるものか検討し、問いかける。
  • フォースが問題を適切に定義づけているかどうかを吟味する。
  • 当初の文脈と、得られる結果を比較する。

ライターズワークショップとは

シェファーディングを通じて採択された論文のライターズワークショップにおける発表 ならびに質疑は、次の流れに従います。なお、ライターズワークショップの参加者は、 事前に、同セッションで扱われる論文に幾らか目を通しておくことが推奨されます。

  1. 著者: 論文中で特に重要な1〜2段落を読み上げます。
  2. 参加者: パターンの長所を指摘します。記述や構成の分かりやすさや解決すべき問題に関する優れた洞察に関する指摘が該当します。
  3. 参加者: パターン中で改善すべき点を指摘します。単純なtypo や記述の分 かりづらさそのパターンを適用すべきでない状況などが該当します。指摘を元に、必要であれば参加者間で議論が行われます。
  4. 著者: 各参加者に感謝の言葉を述べ、不明瞭な指摘について確認の質問を行います。質問をされた参加者は指摘内容について追加の説明を行います。
  5. 著者・参加者: 互いに拍手を送り、終了します。
  6. (オプション)参加者: 指摘が書き込まれた紙がもしあれば著者に渡します。 この紙は、事後発行の論文原稿集に収録される最終原稿を作成する際の参考となります。

シェファーディングやライターズワークショップを中心としたPLoPの様子については、 下記も参考となります。

さらにパターンを経験からマイニング(「発掘」)する方法については、 例えば下記が参考になります。